気づきを与えてくれた本~ブルーノ・ムナーリのデザイン教本「点と線のひみつ」~
今回は、ブルーノ・ムナーリの「点と線のひみつ」について。
※写真はイメージです。Photo by Victoria on Unsplash
ブルーノ・ムナーリとは関係ありません。
ブルーノ・ムナーリの認知度は、どれくらいなのだろう?
そして、彼を知る「きっかけ」は何なのだろう?
私は、10年以上前から彼の絵本を持っているけれど、つい最近まで彼のことをよく知らなかった。
絵本を持っていると言っても、「絵のタッチが好き!」という理由で購入しただけだ。
ブルーノ・ムナーリが書いた本だと知ったのは、購入した後だった。
そして、つい最近まで彼について調べてみようと思いもしなかった。
Wikiを見てみると、こんな紹介をされていた。
ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari, 1907年10月24日 ミラノ - 1998年9月30日)は、イタリアの美術家。美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、研究家、絵本作家など、ムナーリには多くの顔があるため、その全体像が掴みにくい。
全体像が掴みにくい人らしい。(笑)
ムナーリのWebサイトを見ても、イタリア語が読めないので、とりあえず多才であったことしかわからない。
彼のことはよくわからないけれど、彼の作品はとても気に入った!
どうしたら、彼のような作品を生み出すことができるのか・・・
そう思っていたところ、この本「点と線のひみつ」と出会った。
シルバーグレーの装丁。
表紙には線状の「窓」がある。
見開きの片方のページに、シンプルな絵。
もう片方のページには、短文が綴られている。
最初のページには、こんなことが書いてあった。
絵を描くときは、たくさんの種類の点や線を使います。
次のページには
描かれる点や線は、どんな意味を持っているのでしょうか。
さらに次のページには
さまざまな太さの線は、何を伝えようとしているのでしょうか。
それらは、自分にとって衝撃的な言葉だった。
「絵が点と線で構成されている」と考えてみたことなど、一度もなかった。
絵を描く時、点や線の一つ一つに、何らかのメッセージを込めたことなんてなかった。
私がアーティストやデザイナーになれなかった理由が、少しだけわかったような気がした。
この本には、約40点の「点と線」で描かれた絵が載っている。
すべてモノトーンで描かれているけれど、どれ1つとして同じテイストのものはない。
全く違う表情をしている。
点と線、面白い!!!
ムナーリのすごさ…
そして、彼がデザイナーであり、研究者であったことがよくわかる1冊だ。
デザインに興味がある方は、ぜひ一読してほしい。
読む前・後で、何かが変わる気がする。
***余談***
ブルーノ・ムナーリの名前を書く時。
カタカナを覚えるのが苦手な私は、いつも「ムナーリだっけ?ナムーリだっけ?」と迷ってしまう。
でも、もう大丈夫な気がする!「無(む)な~り」と覚えた。
しかも、なぜかドラえもんの音声付きで。(笑)